第26回青島太平洋マラソン2012
2012年12月9日(日) 宮崎県宮崎市他
なおさんの完走記です


12月9日、私の40歳最後の日に、まこさんの伴走で、初めてフルマラソンにチャレンジしました。

青島大平洋マラソンは、昨年まこさんが初フルを完走された大会で、コースも沿道の応援もとても素晴らしく、是非一緒に走ろうと言ってくださった大会です。

もともとフルを走るつもりではなく、初ハーフで話を進めていました。

ところが、今年はハーフ廃止!
パニックになり、一日真剣に悩み、フルで行けるところまでという結論に達し、出来る範囲で練習し、本番を迎えました。

12月8日(土)、宮崎に到着して、買い物や受付などを済ませたら、まこさんから「なおちゃんのゼッケン番号、花咲くやね」と言われました。
私のゼッケン番号は8739、走ることだけで精一杯で、こんな素敵なことには全く気づいていませんでした。
これは絶対花を咲かせたい!そう思いました。

走っている時に何を教えてもらうか考えたのですが、ペースとか、ラップとか聞いたら不安になるだけだと思い、何キロまで到達したかということだけ教えてもらうことにしました。

そして大会当日、空を見上げたら少し雲が出ています。
風も強く、宮崎にしては寒いです。
宮崎放送のテレビやラジオの放送があるため、開会式からアナウンサーやDJ のトークが流れています。

整列の時間がきて、スタートまでの30分、足踏みしたりしながら実況を聞いていました。
すると、段々雲が遠のいて、スカッと晴れてきました。

10秒前から皆でカウントダウンし、いよいよスタートです。
私は遅く申告していましたので、9分のロスがありましたが、DJ が私達に、「ゆっくり、ゆっくり、自分のペースで進んで行ってください。」という言葉にかなり救われて、まこさんとそれでいこうねと言いながら走り出しました。

この大会を一言で表すとしたら、暖かいというのがピッタリだと思います。
ボランティアは高校生が主役で、全力で応援、サポートしてくれます。

走り出したところでは、何人もの方々から「行ってらっしゃい」と声をかけてもらい、な
んだか自力で戻って来られるような気分になりました。

運動公園から暫くは、のどかな風景が続きます。
風がきつい中、年配の方も沢山応援してくださって、お願いだから、風邪引かないでねと思いながら進みました。

大淀川を渡ると、まこさんから「もう街に入るよ」と言われ、少ししたら甲高い声が聞こえてきました。
女子高生の集団です。

叫んでいる人もいますし、ジャンプしている人までいます。
今時の子は、こんなところで声を出すなんて恥ずかしいという感じだと思いますが、宮崎の高校生は、応援でもエイドでも、元気な声を出し、ハイタッチもして、気持ちよく対応してくれます。

橘通りや県庁前を通り、折り返しの宮崎神宮まで行く頃には、和太鼓が聞こえてきました。
宮崎神宮でだいたい15キロでしょうか?
まだ体に違和感はありません。

また県庁前など通りすぎて、まこさんに「大淀川で何キロになる?」と聞いたところ、ハーフぐらいとの答えが返ってきました。
あの橋を目指すぞ!と気合いが入りました。

橋を渡ったら、まこさんに「一番最初の目標達成したよ」と言われました。
次は25キロ、それもなんとかクリア。

ふと時計を見たら、針小路さんに言われた4時間で30キロがなんとなく見えて来て、そこまで走りました。

30キロ走を越えられた時、私は未知の世界に入りました。
しんどくなってきますが、一歩でも長く走り続けよう。

31キロ、32キロ、ちょっときついし先のことも不安。
33キロを通過して、少し歩くことにしました。

しばらくしてエイド、補給したらまた走り出しました。
運動公園まで来たら、今度は青島に向かうトロピカルロードです。

これが、コースマップのイメージよりも、はるかに長く感じました。
でも、まだ?とか聞いたら落ち込みそうなので、とにかく目の前の道だけを見て、まこさんの距離を教えてくれる声、相変わらずの応援だけを聞きながら一歩一歩進みました。
また少し歩いてみたら逆にしんどくなりそうな気がしたので、ゆるく走りました。

39キロを過ぎたら、まこさんに「もう長居の1周ぐらいになったよ」と言われ、40キロを通過。
男子の運動部らしき人に「行ける行ける!」と言われ、41キロのところでは、女子高生から「あと1キロです。お帰りなさい!」と言われ、涙が出そうになりました。

会場に入る頃には、熱い男子から「あと400メートル、行ける!」と叫んでもらい、涙は引っ込みました。

しんどいとか、そんな感覚はもうわかりません。
「あと200メートル」という声援を聞いた後、その時出来る限りのスピードを出し、走って、二人でてを上げてゴールしました!

とにかく足が痛い!
でもまだやることがありました。

給水の後、完走証、完走補給食の受け取り、貴重品も受け取って、終了しました。

記録は5時間54分41秒、ネットタイムは、5時間45分40秒でした。
いやぁよくやりました。
ウォーキングから始まってわーわーずと出会い、そこでまこさんという素敵なパートナーと出会い、彼女が絶賛する素晴らしい大会でいきなり初フルを走ることになり、そこで完走!

どれだけの出会いによって私がここまで来られたか、わずか2年少々でこんなことになったことが、不思議でもあり、またとても有難いことでもあります。

ひとつ言えることは、動いてみたら世界が変わることがあるということを実感出来たということです。
最高の40歳、また人生の転機でもある40歳でした。
これからも焦らずに、自分のペースで、動いていきたいと思います。

青島太平洋マラソン の大会サイトは こちら です


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