第17回びわ湖横断リレー水泳大会
2012年8月26日(日) 滋賀県高島郡安曇川町琵琶湖岸から
 同県彦根市の琵琶湖湖上及び彦根市松原水泳場

長井さんが本大会の参加記を寄せて下さいました

僕は、約6年半前からマラソンを始めましたが、フルマラソンや100kmウルトラマラソンも完走できたので、もっと視覚障碍者でもできるスポーツはないかと色々挑戦するようになりました。
昨年から、トライアスロンの視覚障碍者の部があると聞いて、始めてみました。
それで、昨年に続いて、9月30日に開催されるパラトライアスロン世界選手権シリーズ横浜大会に出場するためのスイムのトレーニングとして、琵琶湖の西湖岸の近江高島から東湖岸の彦根港までの約16kmを泳いで、リレーする大会があると聞き、参加しないかと誘ってもらったので、一度、挑戦してみようと思い、8月26日(日)の大会に参加してきました。

まず、大会前日にJR弁天町駅前に行き、そこで、僕の伴泳をしてくれるガイドと待ち合わせをして、同じチームのメンバーの方の車で、滋賀県の長浜市の民宿に行きました。

そこで、メンバーが集まるのを待って、食事をして、翌日の朝が早いので、21時過ぎには、みんな床に着きました。

翌朝は、午前5時に起床して、5時半に民宿を後にして、6時からの大会受付をするために3台の車に分乗して、彦根港を目指しました。
僕たちのチームは、選手6名と僕の伴泳ガイドと応援の方の合計8名ですが、視覚障碍者は、僕だけでした。
受付後の午前6時半から、全員でラジオ体操をして、それから、開会式が行われました。
午前7時に彦根港から、2チームずつ5隻の船に分乗して、対岸の近江高島の砂浜近くまで行き、そこで、チーム毎に船を乗り換えました。
第一泳者だけが、船を降りて、砂浜のスタート地点に移動しました。

午前8時過ぎにスタートの号砲が鳴り、一斉にスタートしました。

この大会は、10チームが参加して、1チーム6名で、1回目は順番に30分ずつ各々が泳ぎ、2回目からゴールまでの16kmを、10分ずつを泳ぐという規則になっているのですが、僕たちのチームの大一泳者である元水泳部の女性が、緊張したせいか、30分を泳ぐ前にしんどくなってしまい、早めに第2泳者に交代しました。

この日は晴天で、水泳日よりだと思いましたが、やはり、琵琶湖は、広くて、少し風があると波が出て、プールでしか泳いだ事のない泳者には、大変泳ぎにくかったようです。
琵琶湖は広いので、ゴールは勿論見えなくて、各チームの船は、まず、スタート地点から5kmほどの距離にある沖の白石という岩を目指して進みました。

僕は、ウエットスーツを着て、6番目の泳者として泳ぎました。
ウエットスーツを着ると、浮くので、泳ぎやすいのです。
まず、船から水面までは、1mほどの落差があり、船上から飛び込んで、前の泳者とタッチをしてから、泳ぎ始めました。

今までは、海などで泳ぐ時には、僕と伴泳者とを自転車のチューブを3つつないだ物を使って泳いでいましたが、今回は、ロープなどを何も使用せずに泳いでみようとガイドの方が言うので、少し心配でしたが、泳いでみました。

そうしたら、プールとは違い、波があるので、全盲の僕は、目印の船が見えないので、左右が判らないし、前進しているのかどうかも判らず、真っ直ぐに泳げずに戸惑ってしまいました。

それで、ガイドの方が僕の右に来たり、左に来たりして、方向を修正してくれて、なんとか初めの30分を泳ぐ事ができました。

泳いだ後は、次の泳者にタッチをして、その時だけ船が停止してくれるので、はしごを使って、船にあがりました。

2回目からは、各々10分ずつ泳ぐので、初めよりは時間が短くて、速く泳げたようです。
泳いでいる時は、しんどいのですが、船上で次の順番待ちの時には、食べたり、飲んだり、メンバーの方々と話ができるので、楽しいひとときでした。

沖の白石という岩を過ぎると、今度は、コースの3分の2地点あたりにある多景島(たけしま)を目指して進みました。

僕は、3回目、4回目と回を重ねると慣れて来て、泳ぎ方も初めは、ガイドに頼らずに自分で真っ直ぐに泳ごうとしましたが、琵琶湖のように広いオープンウォーターでは、どうにもならなくて、ガイドの足や体に手で当たりながら、小判鮫のようにくっついて泳ぐと真っ直ぐに泳げる事が判りました。

多景島を過ぎると残りが5kmほどになりました。
僕の順番が5回目になった時にゴールまであと700mに迫って来たので、メンバーの方々が僕とガイドにゴールするようにと言ってくれました。
それでは、ゴールまで泳ぎますという事で、力を振り絞って最後の泳ぎをしました。

ゴールは、彦根港の隣にある鳥人間コンテスト会場としても有名な松原水泳場の砂浜です。
砂浜に近づいて来ると、浅くなってくるので、また波が出て来て、その上、向かい風のために、なかなか速く泳げませんでしたが、足が着くほど浅くなってきたので、いよいよゴールにせまってきたと判りました。
僕とガイドが砂浜を駆け上りとうとうゴールテープを切る事ができました。

今回は、初心者が多いチームで、時間内でゴールできるかどうか判りませんでしたが、なんとか6時間余りでゴールできて、おまけにゴールテープを切らせてもらったので、大変思い出に残る体験となりました。

これからも視覚に障害があっても色々なスポーツに挑戦して行きたいと思います。


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