第16回えびす・だいこく100kmマラソン
2009年5月31日(日) 島根県

サケもっとさんが、完走記を寄せてくださいました、ありがとうございます。
 
3年ぶりの100キロだったので、緊張と不安、
そして、初大会参加の楽しみなどなど、
いろんな気持ちが入り乱れていました。

受付を済ませて、
ゼッケンにあらかじめ、点字で書いていた、
距離とエイド名のシールを貼りました。
明日は、ひとつずつエイドをクリアしてゆこうと思いつつも、
「どこでしんどくなるかなー?」、「どこまでいけるかなー?」なんて、あれやこれやと考えてしまいました。
その日の夜は、次の日の正夢かなんだか、
がんばってるウチや、へたってるウチ、
ゴールしてるウチ、あきらめてるウチ、
いろんな夢を見てました。
もう100キロ走った感じで、どっと疲れて、目覚めました。

そんな目覚めとは裏腹にさわやかな朝でした。
朝合流の人たちとも挨拶して、
大会の雰囲気もほんわかとスタートしました。

直後もみんなわいわいと先は長いのでのんびりした走り出しです。
なのになぜか、足は重くて、
そのはず、5キロ過ぎからのぼりが始まっていました。
これからまだ95キロ走るってゆうのに長く感じた上りでした。
40キロまでは、走れる上りで、くだりも気持ちよく走れるはずなのですが、
足が重く感じて、この先どないなるのか不安いっぱいでした。
エイドではバナナは必ず食べていましたが、
初めの頃あまり遅いので、1箇所だけバナナがひとつしかなくて、
伴走のHさんと半分こしました。
これからもバナナないかもしれないなーって、
覚悟してましたが、それ以降は十分なエイドでした。
40キロからのぼりになるので、バナナだけでは足りないから、
ゼリーを食べて、備えました。
そこからでしょうか、なんだか元気になってきて、50キロをいつの間にか通過していました。
後は距離が減っていくだけだと思うと
なんだか気持ちも少しラクニなったような気がしました。
Hさんは、「ウルトラはここからが勝負やで!」って、
ウルトラ魂が燃えてきています。

54キロの中間エイドでは、荷物もとらずに
おにぎりとスポドリを手に持って、
食べながら前に前にと進みました。
55キロぐらいで、お昼12時のサイレンが聞こえてきました。
ちょーど「50キロで6時間ぐらいかなー」と
だいたいの時間チェックして、二つ目のおっきな上り坂へと向かってゆきました。
やっぱ、ご飯食べたせいですね!
めちゃ元気で上っていました。
これって、早くじゃなくて、
遅いけれど歩かずにとことこ登れたとゆうことですよ。
この林道は、上りも長かった分下りも長くて、調子よく下っていたら、
60キロ過ぎてから下りのときに右膝の違和感が出てきて、
急なくだりになると痛みも軽く出てきました。
平地や登りではまったく感じませんでしたので、
「練習不足だなー」って、あと少しの下り持ってほしいと祈るばかりでした。
Hさんにそんな話ししてたら、「痛む前にのんどき!」って、痛み止めを飲みました。
それ以降、きつい下りもなかったですし、痛み止めも効いたのか、
膝の痛みがなくなっていました。
最後の山越えでは、積極的に歩いて上りました。
ここでHサンに頭が上を向いてることを指摘されて、
少し下を向いたら、後頭部のあたりの緊張が取れて、
めちゃラクニ歩くことができました。
どうもしんどくなると上を向いてるようで、
これって、見えない分、意識して下を見るようにしないといけないなーって、
これからの走るときのフォームにも気をつけてゆきたいです。

70キロを過ぎてもめちゃ元気で、
足は前に動いてくれています。
レース当日は、ここまでずっと曇り空で、吹く風は気持ちよくて、
絶好のラン日和なのです。
これからもそうであることを願って、
宍道湖に向かって下ってゆきます。

そんなお天気にも恵まれて、90キロくらいまで
気持ち切れることなく、とことこと走ることができました。
90キロぐらいからは、やっぱり「きた〜!」ーって感じで、
悪魔が「何で走ってるのん?」ってささやいてきました。
そないささやかれると気持ちも揺らいでくるし、足もふらふらしてくるし、
94キロの最終エイドが待ち遠しくて、
10キロを記ってカウントダウンに入ってるのに1番長く感じたところです。
Hさんから「エイドが見えたよ。」って、聞いたとたんに
天使にも「ほんま、何で走ってるのん?」って、つぶやかれたら、
足もずっしり重くなって、スピードダウンして歩き出してしまいました。(トホホ)
歩きながら、Hさんからゼリーをいただいて、
二人で半分こして、やっと最終エイド到着です。

この94キロと思っていたエイドは、95キロだったのです。
長く感じたはずですね。
とゆうことは、後が1キロ短くなっていたのでした。(ラッキー!)
ここで、いざと結うときのためにずっと持っていた、ペットボトルの
処分をエイドの方にお願いして、
それと肩に乗っていた、悪魔と天使をおいて、
残り5キロ、あきらめないでゴール目指しました。

Hさんが、「ラスト1キロ。12時間まで後10分。
がんばったら切れるでぇー!!」って、
最後1キロは、おなかもよじれそうなくらい、
お尻もふくらはぎもぴくぴくさせながら、
Hさんについてゆきましたとゆうよりも
引っ張ってもらっていました。

ゴールテープをおなかに感じた瞬間、
「やっと終わった〜!」、「もう走らなくてもええんや〜!」
と思うと笑顔が出ました。

100キロ、11時間56分45秒。無事にゴールすることができました。
伴走のHさん、長い道のりをご一緒していただいて、ありがとうございました。



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